情報漏洩対策

企業の情報システムを考えるときに、たらい(木桶)をイメージすることがあります。
「たらいの水は縁からこぼれる」のとおり、情報もまた縁、つまり企業システムのエッジである、利用者端末に起因することが大多数であるといえます。 非常に堅牢なシステム基盤を構築したとしても、エッジの管理を怠れば、情報は容易に流出してしまうものです。 たらいの底が抜ける可能性は低いです。
「たらいの縁」の高さ(=情報リテラシーや防御システムのレベル)に差がある場合、情報は低いところから漏れ出る。というのは当然として、では高さが同じ場合はどうでしょうか? 事故が起きたとき、その漏洩場所を特定するのが難しいのは高さが同じ場合です。
システムの大きさ、セキュリティレベル、情報管理の仕組みなど、事件事故が起きた際にどのようにして迅速な原因特定できるかは企業の信頼に直結します。
情報システム導入を考えるときに、「高くて堅牢なシステムを入れれば安全安心」と思ってはいけません。
事故は起きると考えたシステム設計が強く求められていると考えます。

投稿者プロフィール

IchikawaTomoaki
IchikawaTomoaki
有限会社リッジシステムズ
代表取締役

休日は趣味のカメラ撮影で地域の景色を見て回っています。
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